この記事は約 6 分で読めます
実は、自転車にも罰金制度があります。そして、2026年からはさらに厳しい「青切符」制度が導入される予定なんです。
今回は、自転車の罰金制度、特に新しく導入される青切符制度について、知っておくべき重要なポイントをわかりやすく解説していきます。
- 2026年から導入される青切符制度の詳細
- 青切符の対象となる違反行為と反則金の額
- 自転車運転時に特に気をつけるべきポイント
- 酒気帯び運転の罰則強化など、その他の重要な改正点
自転車の罰金制度、2026年から大改革!知っておくべき重要ポイント
朝。まさかのチャリで、、
違反切られた••••
今は罰金とか払わなくていい
みたいだけど、今後は取られるらしいよ#チャリ#自転車#指導警告書 pic.twitter.com/agDW1aQUd9— TKC OF THE WORLD (@sekai_no_tkc) June 12, 2024
自転車の罰金制度、その歴史と変遷
自転車の罰金制度は、実は段階的に導入されてきました。ちょっと振り返ってみましょう。
2015年:自転車運転者講習制度の導入
2015年6月1日から、道路交通法の改正により、自転車運転者講習制度が導入されました。
この制度では、14歳以上の自転車利用者が対象となり、危険運転をした場合は講習を受けなければならず、受講しない場合は5万円以下の罰金が科せられることになりました。
正直、当時はあまり厳しく取り締まられている印象はなかったですね。でも、この制度の導入が、自転車も「車両」であるという意識を広めるきっかけになったと思います。
2023年:赤切符の導入
2023年8月から、自転車などに対しても交通規則に違反すると刑事責任を問われる「赤切符」が導入されました。
赤切符って聞くとちょっと怖いですよね。実際、これは重大な違反に対して発行される交通切符なんです。自転車の場合、信号無視や一時不停止、酒酔い運転などが対象になります。
赤切符が発行されると、原則として検察庁に送致され、罰金刑などの刑事処分の対象となります。
2026年:青切符の導入予定
そして、2024年5月17日に可決・成立した道路交通法の改正により、2026年までに自転車に対する「青切符(交通反則通告制度)」が導入される予定です。
これは、自転車の交通違反に対して反則金を科す制度です。赤切符ほど重くはありませんが、軽微な違反に対してもペナルティが科されるようになるんです。
2026年から導入される青切符制度の詳細
では、2026年から導入される青切符制度について、詳しく見ていきましょう。
1. 対象年齢は16歳以上
青切符の対象となるのは16歳以上の利用者です。つまり、高校生以上が対象になるんですね。
中学生以下の子供たちは対象外ですが、だからといって違反してもいいわけではありません。むしろ、小さい頃から正しい自転車の乗り方を身につけることが大切だと思います。
2. 対象となる違反行為は113種類
改正法では、なんと113もの違反行為が青切符の対象となります。主な違反行為を見てみましょう。
- 信号無視
- 一時不停止
- 遮断踏切の立ち入り
- 通行区分違反(右側通行、歩道通行など)
- 自転車通行が禁止されている場所を通ること
- スマートフォンなどの使用、ながら運転
- イヤホンの着用
- 傘さし運転
- 二人乗り
特に、スマホを見ながらの運転やイヤホンの着用は、若い人を中心によく見かけます。でも、これらは事故の危険性が高いので、気をつけなければいけません。
3. 反則金の額は5千円から1万2千円の見込み
反則金の具体的な金額はまだ決定していませんが、原付きバイクと同等の5千円〜1万2千円程度になる見込みです。
自転車違反に反則金道交法改正案参院にて可決成立😱
2026年施行16歳以上に適用される。
信号無視➡︎6000円
一時不停止➡︎5000円
右側通行・歩道通行➡︎6000円
ブレーキ不良➡︎6000円
スマホ使用➡︎12000円😱
傘差し運転➡︎5000円 pic.twitter.com/Xjv4fXdCOJ— シェルバーン伯爵 (@kusatan1965) July 1, 2024
これ、結構な金額ですよね。例えば、大学生がアルバイトで稼ぐ1日分の給料くらいの金額かもしれません。違反しないように気をつけないと、財布にも響きそうです。
4. 重点的な取り締まり項目に注意
警察庁は、特に重大な事故につながるおそれのある以下の違反について重点的に取り締まりを行う方針です。
- 信号無視
- 一時不停止
- 携帯電話を使用しながらの運転
特に、信号無視は自分だけでなく、他の人も巻き込む可能性が高い違反です。
5. 取り締まりの運用指針はこれから
警察庁は今後、具体的にどのような形態の行為を青切符の対象とするか、指導警告の際の留意点など、取り締まりの運用指針を定める方針です。
各都道府県警はこの指針を基に、より具体的な基準を定めて取り締まりにあたることになります。
つまり、地域によって多少の違いが出る可能性があるということですね。自分の住んでいる地域の基準をしっかり確認しておく必要がありそうです。
その他の重要な改正点
1. 酒気帯び運転の罰則強化
これまで罰則の対象外だった自転車での酒気帯び運転について、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が設けられました。
これは本当に厳しい罰則ですね。
歩いて帰るか、タクシーを使うのが賢明です。
2. 車による自転車追い抜き時の新規定
車が自転車を追い抜く際、十分な間隔(1〜1.5メートルが目安)がない場合は、安全な速度で進行することが義務付けられます。
自転車側も、できる限り道路の左端に寄ることが求められます。
これは自転車利用者にとってはうれしい改正ですね。でも、自転車側にも責任があるということを忘れずに、安全運転を心がけましょう。
【まとめ】自転車の罰金制度、いつからどう変わる?2026年の青切符制度で変わる5つのポイント
2026年から導入される自転車の青切符制度は、自転車利用者にとって大きな転換点となります。
この制度は、自転車による交通事故や違反行為の増加に対応するためのものですが、同時に自転車利用者の安全意識を高める効果も期待されています。
自転車は便利で環境にも優しい乗り物ですが、使い方を間違えると非常に危険です。
実際、自転車が関係する事故は増加傾向にあり、2022年には6万9985件もの事故が発生しています[参考:警察庁交通局「令和4年中の交通事故発生状況」]。
新制度の導入を機に、私たち一人一人が交通ルールをしっかり守り、安全運転を心がけることがより一層重要になってきます。罰金を避けるためだけでなく、自分と周りの人の安全のためにも、正しい自転車の乗り方を意識していきましょう。
そして、この記事を読んでくれたあなた、ぜひ周りの人にも自転車の新しいルールについて教えてあげてくださいね。みんなで安全な自転車社会を作っていきましょう!
- 信号は必ず守る
- 一時停止標識では確実に止まる
- スマホやイヤホンの使用は控える
- 傘さし運転は危険なのでやめる
- 飲酒後の自転車運転は絶対にしない
- 歩道を走行する際は歩行者優先で徐行する
- 夜間はライトを点灯する
- 二人乗りは原則禁止
- 左側通行を心がける
- ヘルメットの着用を習慣づける
これらのポイントを意識して、安全で楽しい自転車ライフを送りましょう!