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キュレルの化粧水選びに迷ったら、まずは2023年7月に待望のリニューアルを果たした『潤浸保湿化粧水』の『II しっとり』を試すのがおすすめです。
理由は、長年セラミドケアの代名詞として知られながらも、化粧水にはその主要成分が配合されていなかったキュレルが、2023年に「セラミド機能カプセル」を配合したことで、真の意味で「完成」したと言えるからです。
キュレルの化粧水って種類が多すぎ!
そうなんですよね。種類多くて「どれを選べばいいの?」と悩む方が多いのがキュレル化粧水。公式サイトを見た時、はじめに迷うのがこの問題です。

この記事では、キュレル化粧水の各シリーズの特長や、肌質・悩み別の選び方、そして最新のリニューアル情報まで、徹底解説します。
最後まで読めば、あなたにとっての「運命の一本」がきっと見つかるはず。
- キュレル潤浸保湿化粧水が大型リニューアル
- 新たにセラミド機能カプセルを配合
- 従来のキュレル化粧水にはセラミド成分が未配合だった事実
水性製品へのセラミド配合技術の確立 - 潤浸保湿化粧水3タイプ(ややしっとり、しっとり、とてもしっとり)の使用感と成分の違い
- 肌荒れ防止の有効成分アラントインについて
独自解説!「キュレル化粧水」種類多すぎ?どれがいいか結論
多くの方に支持されているキュレル化粧水
キュレルは、乾燥性敏感肌のために「セラミドケア」を提唱する花王のスキンケアブランド。
肌の必須成分である「セラミド」に着目し、その働きを守り補うことで、外部刺激から肌を守るバリア機能をサポートし、肌荒れしにくい潤い肌を目指します。
キュレルは1999年にスキンケアシリーズが誕生して以来、30数年にわたる皮膚科学研究に基づき、赤ちゃんから大人まで幅広い年代の方の多様な肌悩みに応える製品を提供し続けています。

【最新版】キュレル化粧水 主要シリーズ徹底比較
キュレルの化粧水は、現在主に4つのシリーズとスプレータイプが展開されています。ここでは、それぞれの肌悩みに特化した設計を書き出してみたので、チェックしてみましょう
シリーズ名 | こんな人におすすめ | 主要な有効成分 | セラミド機能成分配合 | テクスチャーのバリエーション | 価格帯(150ml/140ml) |
---|---|---|---|---|---|
潤浸保湿 | 乾燥や肌荒れが気になる敏感肌、ゆらぎ肌 | 肌荒れ防止成分「アラントイン」 | 〇 (2023年7月リニューアルで配合) | Ⅰ(ややしっとり)、Ⅱ(しっとり)、Ⅲ(とてもしっとり) | 約2,090円 |
皮脂トラブルケア | テカリ、ニキビ、肌荒れが気になる脂性肌・混合肌 | 肌荒れ防止成分「アラントイン」 | 〇 | さっぱり | 約2,090円 |
シミ・ソバカス予防ケア | シミ・ソバカス、乾燥が気になる敏感肌 | 美白有効成分「ビタミンC誘導体」 | × (従来通り非配合) | Ⅰ(ややしっとり)、Ⅱ(しっとり)、Ⅲ(とてもしっとり) | 約2,530円 |
エイジングケア | 乾燥による小じわ、ハリ不足が気になる年齢肌 | 肌荒れ防止成分「アラントイン」 | 〇 | しっとり | 約2,530円 |
ディープモイスチャースプレー | 手軽に全身保湿したい、メイクの上からも使いたい人 | 肌荒れ防止成分「アラントイン」 | 〇 (カプセル化技術で配合) | スプレータイプ | 990円~2,750円 (60g~250g) |
すべてのキュレル化粧水は、効果・効能が認められた成分を配合した「医薬部外品」で、弱酸性、無香料、無着色、アルコールフリー(エチルアルコール無添加)といった低刺激設計が基本。
潤浸保湿シリーズ:肌タイプと使用感で選ぶ3タイプ
キュレル『潤浸保湿化粧水』は、「I ややしっとり」「II しっとり」「III とてもしっとり」の3タイプがあります。

I ややしっとり
最もみずみずしく、さっぱりとした使用感。肌にスッとなじみ、ベタつきが苦手な方や、夏の時期、皮脂が多い混合肌の方にもおすすめです。わたしとしては、グリセリンのベタつきが苦手な方には、BGが多めに配合されている「I ややしっとり」が良いと感じます。
II しっとり
程よい保湿感があり、季節を問わず多くの方に選ばれる標準的な使用感。適度なうるおいを与え、みずみずしく、しっとりとした肌に仕上がります。個人的には、迷ったらまずはこのタイプを試すのが良いでしょう。
III とてもしっとり
3タイプの中で最も保湿力が高く、とろみのある濃密なテクスチャーが特長。乾燥が特に気になる方、冬場の念入りな保湿ケアを求める方、しっとりとした仕上がりが好みの方に適しています。乾燥肌や超乾燥肌の方には特におすすめです。
配合されている有効成分「アラントイン」が肌荒れを防ぎ、潤い成分「ユーカリエキス」が角層の深部まで浸透し、外部刺激で肌荒れしにくいなめらかな肌に整えます。
皮脂トラブルケアシリーズ:テカリ・ニキビ肌の救世主?
キュレル『皮脂トラブルケア化粧水』は、過剰な皮脂によるベタつきやニキビに悩む方に特におすすめのシリーズ。
ノンオイリー処方でさっぱりとした使い心地ながら、皮脂分泌を抑制する成分(基剤)と肌荒れ防止有効成分「アラントイン」を配合し、ニキビや肌荒れを防ぎます。
皮脂による肌トラブルがある混合肌やオイリー肌、思春期ニキビや大人ニキビに悩む方に支持されています。

ただし、さっぱり感が強いため、乾燥が気になる場合は物足りなさを感じる可能性もあります。
その際は、同シリーズの保湿ジェルを併用したり、乾燥しやすい部分には『潤浸保湿シリーズ』の乳液やクリームを重ねたりするなどの工夫が必要です。
シミ・ソバカス予防ケアシリーズ:敏感肌のための美白ケア
キュレル『シミ・ソバカス予防ケア化粧水』は、乾燥性敏感肌でありながらシミ・ソバカスを予防したい方におすすめのシリーズ。
美白有効成分として「安定型ビタミンC誘導体(L-アスコルビン酸 2-グルコシド)」を配合し、メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぎます。
このシリーズは、キュレル化粧水の中で唯一、セラミド機能成分が配合されていません。その代わりにユーカリエキスが配合されており、肌の潤いをサポート。
有効成分としてカモミラETが配合された美容液やクリームなど、美白ケアシリーズ全体のラインナップで総合的なケアが可能です。

エイジングケアシリーズ:年齢肌の悩みにアプローチ
キュレル『エイジングケアシリーズ』の化粧水は、年齢とともに気になる乾燥による小じわやハリ不足に対応したい方に向けた製品です。
こちらも肌荒れ防止有効成分「アラントイン」と「セラミド機能成分」を配合し、肌に潤いとハリを与えます。乾燥による小じわを目立たなくする効果(効能評価試験済み)も期待できますよ。
高保湿でしっとり感が強く、肌を包み込むような濃密な使用感が特徴で、特に乾燥しやすい季節や、よりしっかりとした保湿感を求める方におすすめです。
エイジングケアでありながら低刺激設計なので、敏感肌の方でも安心してエイジングケアを始められるのが嬉しいポイントですね。
【知っておきたい!】キュレル化粧水のリニューアルと「セラミド機能カプセル」
これまでキュレルの化粧水には、セラミド系成分が配合されていませんでした。
セラミドは油に溶けやすい性質を持つため、油分をほとんど含まない化粧水に安定して高濃度で配合することが非常に難しかったからです。

2020年には、ウォータリー製品にセラミド成分をカプセル化して配合する技術を確立し、『キュレル ディープモイスチャースプレー』が誕生。
▼これは私も愛用している1品です。(肌荒れに悩んだ時薦められて使いはじめてから、ずっと買い続けています。ないと困る品)
2023年7月5日、ついに『潤浸保湿化粧水』が「セラミド機能カプセル」を配合して特大リニューアルしました。
この「セラミド機能カプセル」は、セラミド機能成分(ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド)を非常に小さなカプセルに閉じ込めることで、水性の化粧水にも安定して配合することを可能にした独自技術です。
これにより、化粧水だけでも肌のバリア機能を助け、セラミドを補給しながら使うことができるようになりました。

スプレータイプとポンプタイプ、どっちを選ぶ?
キュレル化粧水には、ポンプタイプとスプレータイプがあります。次は、それぞれの魅力と選び方を見ていきます。
- ポンプタイプ
- 特徴: 『潤浸保湿』『皮脂トラブルケア』『シミ・ソバカス予防ケア』『エイジングケア』の各シリーズで展開されています。適量(ポンプ3~4押し分)を手のひらに取って顔全体になじませるのが基本的な使い方です。
- おすすめな人
- デイリーケアでじっくり保湿したい人。
- 肌質や好みに合わせてテクスチャーを選びたい人 (潤浸保湿シリーズのI、II、IIIなど)。
- より丁寧なスキンケアをしたい人。
- スプレータイプ(ディープモイスチャースプレー)
- 特徴: 微細化したセラミド機能成分が角層まで浸透し、高い保湿力を謳うミスト状化粧水です。顔だけでなく、背中や腰など自分ではケアしにくい部分を含め全身に使える手軽さが最大の魅力です。
メイクの上からも使用可能で、日中の乾燥対策にも役立ちます。子供のデリケートな肌にも使いやすい弱酸性・無香料・無着色・アルコールフリー処方です。
- おすすめな人:
- 時短でサッと保湿したい人、特に風呂上がりの全身保湿に。
- 日中、メイクの上から手軽に水分補給したい人。
- 広範囲に手早く塗布したい人 (噴射範囲が広い)。
- 赤ちゃんや子供と一緒に使いたい人。
- 特徴: 微細化したセラミド機能成分が角層まで浸透し、高い保湿力を謳うミスト状化粧水です。顔だけでなく、背中や腰など自分ではケアしにくい部分を含め全身に使える手軽さが最大の魅力です。

わたし自身も、お風呂上がりにまずスプレーで全身を保湿してから、ゆっくりと顔のスキンケアに入るのがお気に入りです。
キュレル化粧水はニキビ肌や乾燥肌に本当に良い?
キュレルは乾燥性敏感肌向けのブランドであり、その化粧水はニキビ肌や乾燥肌の方にも適しています。
- 乾燥肌・敏感肌
潤浸保湿シリーズは、乾燥や肌荒れを繰り返しやすい乾燥性敏感肌向けに、肌の必須成分「セラミド」の働きを補い、バリア機能をサポートします。保湿力が高く、肌への刺激が少ない処方なので、デリケートな肌の方でも安心して使えます。 - ニキビ肌
皮脂トラブルケアシリーズは、過剰な皮脂によるニキビや肌荒れに特化しています。有効成分のアラントインが炎症を抑え、ニキビができにくい環境に整えます。ノンオイリー処方でベタつきも少ないため、脂性肌や混合肌のニキビに悩む方に特に推奨されています。
長期的なライン使いによって肌本来の機能が弱まり、使用を中断した際に肌荒れを起こすケースも経験上あったそうです。

セラミドの補給により肌のバリア機能が直接的に強化されるため、肌荒れ防止成分への過度な依存が減ると期待できます。
キュレルは優れた製品が多いですが、肌の状態に合わせて適量を使い、もし複数のラインを併用する場合は、一度に多くの有効成分を重ねないよう成分表示を確認する意識を持つことが大切だと思います。
キュレル化粧水の効果的な使い方と注意点
キュレル化粧水の効果を最大限に引き出し、健やかな肌を保つための使い方と注意点をご紹介します。
- 洗顔後すぐに使用する:洗顔後の肌は乾燥しやすいため、すぐに化粧水で水分を補給することが大切です。
- 適量を手のひらに取る:ポンプ3~4押し分が目安です。手に吸収される量を減らすため、コットンではなく手のひらでつけるのもおすすめです。
- 優しくなじませる:顔の中心から外側へ、手のひらのぬくもりを伝えながら優しくなじませましょう。決して強くこすったり、パッティングしすぎたりしないよう注意してください。特に敏感肌や肌荒れがある場合は摩擦は厳禁です。
- 乾燥が気になる部分には重ねづけ:特に乾燥しやすい目元や口元などには、重ねづけをするとより効果的です。
- 乳液やクリームで潤いを閉じ込める:化粧水で与えた潤いを逃さないために、その後に乳液やクリームでしっかりと蓋をすることが重要です。
注意点
- 肌に合わないと感じたら使用中止: 肌に赤み、かゆみ、刺激などの異常が現れた場合は、すぐに使用を中止し、皮膚科医に相談しましょう。
- パッチテストの実施: 新しい化粧水を試す際は、事前に腕の内側などでパッチテストを行うと安心です。
- 保管方法: 高温多湿や直射日光を避け、常温で保管してください。冷蔵庫での保管は品質変化の原因となることがあるため推奨されません。
Q&A
キュレルの化粧水は無香料・無着色・アルコールフリーです。ただし、原料由来のにおいがわずかに感じられることがありますが、使用時に気になるほどではないとされています。
まとめ:「キュレル化粧水 どれがいい」種類多すぎて悩む人にコレ!
乾燥性敏感肌を考えたキュレル化粧水は、2023年7月のリニューアルで「セラミド機能カプセル」を配合し、肌のバリア機能を直接サポートできるようになりました。
- 潤浸保湿シリーズ:肌の乾燥度合いや好みの使用感に合わせて「I ややしっとり」「II しっとり」「III とてもしっとり」から選べます。
- 皮脂トラブルケアシリーズ:ニキビやベタつきが気になる脂性肌・混合肌におすすめです。
- シミ・ソバカス予防ケアシリーズ:敏感肌でも美白ケアをしたい方に適しています。
- エイジングケアシリーズ:乾燥による小じわやハリ不足が気になる年齢肌にアプローチします。
- ディープモイスチャースプレー:手軽に全身保湿したい方や、メイクの上からの水分補給に最適です。
最終的なアドバイスは、ご自身の肌の状態や季節、求める使用感をよく見極めることが大切、ということですね。
どのシリーズも低刺激設計なので、安心して試しやすいのがキュレルの大きな魅力。
ぜひ今回の記事を参考に、あなたにとってのベストなキュレル化粧水を見つけて、健やかで潤いに満ちた肌を手に入れてくださいね。
- キュレル製品は乾燥性敏感肌向けに設計
- 潤浸保湿シリーズは好みのしっとり感で選ぶ
- 皮脂トラブルケアは皮脂やニキビ肌におすすめ
- シミ・ソバカス予防ケアは敏感肌でも使える美白ケア
- エイジングケアシリーズは年齢肌のハリ不足に対応
- ディープモイスチャースプレーは手軽な全身保湿に便利
- 化粧水は洗顔後すぐ適量を手のひらでなじませる
- 保湿効果を高めるため乳液やクリームとの併用が推奨
- 抗炎症剤配合製品の複数重ね使いには注意が必要
- キュレル製品は基本的に無香料・無着色・アルコールフリー
- カプセル化された独自開発の疑似セラミドを配合